食育コラム

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離乳食スタートは赤ちゃんが教えてくれる

個人差はありますが、生後半年頃になると、赤ちゃんは毎日の生活リズムができて、1日の半分は起きているようになります。
首がしっかりし、背中やお腹の筋肉がつくと、ひとりで寝返りが打てるようになります。
目を動かし、周りを見回し、手で握ったり、周囲に興味津々です。
この時期はできるだけ声をかけましょう。
刺激を与え、赤ちゃんの反応を楽しみましょう。
赤ちゃんと言葉や表情 のキャッチボールの始まりです。

にぎる・つまむ
この月齢の目標は、お座りして、手が使えるようになります。
赤ちゃんは生まれつき、にぎることはできますが、つまむことはできません。
この時期の手の訓練は、一本一本の指でものがつまめるようにすること。
つまむことが上手にできると、文字がキレイにかけるようになり、細かな作業や工作なども器用にできるようになります。

食卓から食育がスタートする時期
「離乳食はいつ頃から与えるといいですか?」というお悩み事は少なくありません。実は、離乳食のスタート時期は、赤ちゃんが教えてくれます。
首がすわる頃を目安に、大人が食事をするときに赤ちゃんが起きていたら、ベビーラックを使って座らせ、食事の場面に参加させてあげましょう。

「真似る」は「学ぶ」
食卓に加わることで、言葉をしゃべれない赤 ちゃんが離乳食のスタートを教えてくれるタイミングが現れます。自分も仲間に入りたい表情を見せたり、言葉を発 し出したり、お口をモグモグさせたり、手を動かしたり、真似をし出します。こうして赤ちゃんは、ミルク以外の食べ物に対する興味が生まれてきます。
もちろん真似たりする反応には個人差があり、お食い初め(生後100日目頃)より早い子、ずっと遅い子もいます。 焦らず、他と比べず、赤ちゃんの反応をしっかり見ましょう。
家族の食事の様子を見て、真似たり、よだれを流したり、 口を吸ったりしたら離乳食のスタートです!

あくまでも主食は母乳やミルクの月齢です。食べ物に変化 を与える程度に、少しづつ離乳食を始めてみましょう。
真似事からですが、味噌汁の上澄みなど、家族と「同じも の」をほんの少しお口の中へ入れ、赤ちゃんの反応を見なが ら「おいしいね」など、笑顔で声を交わしていきましょう。

大切なのは「食卓は楽しい」を家族で育んでいくことです。

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